こころの病理学

こころの病理学

著者名 新宮 一成
片田 珠美
芝 伸太郎
西口 芳伯
発行元 丸善出版
発行年月日 2010年05月
判型 四六 188×128
ページ数 208ページ
ISBN 978-4-621-08242-3
Cコード 1347
NDCコード 493
ジャンル 人文科学 >  シリーズ人文科学 >  京大人気講義シリーズ

内容紹介

精神病理学・精神分析学分野の第一線で活躍されている執筆陣が、種々の経験・活動によって人間の精神にもたらされる病理的要因について、具体事例を随所に紹介しながら平易に解説するともに、それぞれの病理について、文化、社会、そして無意識などの(社会的)文脈の中での位置づけを試みる。

目次

第1章 精神障害と精神医学の歴史
第2章 さまざまな精神疾患の展望
第3章 思春期のこころ
 不登校/いじめ/ひきこもり
第4章 統合失調症――症状と病型
 病因/症状/病型
第5章 統合失調症――治療と予後
 薬物療法/精神療法と社会療法/予後
第6章 統合失調症――症例と経過
 症例A/症例B
第7章 依存症と嗜癖
 違法薬物への依存症/医薬品への依存/嗜癖――自己破壊的行為
第8章 気分障害――症状と病型
 くずかご的診断名の「気分障害」/「うつ」と「躁」の奇妙な関係/気分障害の症状面での分類/気分障害の構造的な分類
第9章 気分障害――症例と経過
 精神病圏の気分障害で、かつ古典的なタイプ/精神病圏の気分障害で、最近増えてきているタイプ/精神病圏かどうかはっきりしないが、最近増えている気分障害/パーソナリティ障害に合併する気分障害
第10章 気分障害――予後と治療
 気分障害はどのような経過をとるのか/気分障害の治療その1:薬物療法/気分障害の治療その2:精神療法、人間学的治療の巻/気分障害の治療その3:精神療法、精神分析的治療の巻/気分障害の治療その4:精神療法、認知行動療法の巻/気分障害の治療その5:その他諸々 
第11章 パーソナリティ障害
 パーソナリティ障害とは何か/パーソナリティ障害の種類/パーソナリティ障害をめぐる誤診の一例/パーソナリティ障害という診断の陥穽
第12章 自殺
 自死という生き方/気分障害と自殺/パーソナリティ障害と自殺
第13章 犯罪、非行、精神障害に対処するための仕組み
 多くの人たちが要望すること/犯罪司法手続き/精神医療と法/精神鑑定と精神医学/精神鑑定の手続き/精神医療の純化と保安処分制度/医療観察法の手続き/医療観察法への批判と意義/医療観察法の課題、治療反応性
第14章 少年法
 少年法による非行対処の概略/少年非行における保護の考え方/少年院と刑務所の違い
第15章 医療少年院の臨床事実
司法決定による治療措置と収容解除について/疑問のある収容決定例/望ましい医療少年院収容決定について/私たちと専門家がより良い関係を作るために

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