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医療や格差など、山積する社会問題と向き合うための「社会学」関連書籍特集
原書名 Essential Concepts in Sociology 2nd.ed
友枝 敏雄 訳
友枝 久美子 訳
定価:5,280円(本体4,800円+税10%)
A5・304頁
ISBN:978-4-621-30354-2
社会学の大家、アンソニー・ギデンズらが重要なキーワードを端的に解説。70のキーワードについて、起源と各時代の議論、その批判点と現代における事象などを紹介する。初学者でもわかる読みやすい文章で、概要がわかるだけではなく、院生・研究者にも論文・レポートのテーマのヒントとして使うことができる。各項目末には数点の文献リストも掲載。
■各キーワードを[基本となる定義][概念の起源][意味と解釈][批判点][今後の見通し]の共通見出しで解説!
■索引には欧文も併記
21世紀という時代を,我々はどう生きればいいのか?格差や犯罪など従来からの社会問題に加えて,科学技術の進歩,例えばAIや生殖医療なども,新たな社会問題を我々に突きつけている.こうした疑問に答えるには,結局,望ましい社会のあり方を考えざるをえない.その道しるべとして社会学の基礎的な考え方から,家族・災害・グローバル化などの各論までを,専門家が平易に解説する,1テーマ2頁または4頁見開き完結の教養読本.
計算社会科学とは,人間の相互関係によって成り立つ社会をデータに基づいて解明していく学問である.
この学問分野はコンピュータサイエンスや社会科学など様々な分野の研究者により進められている学際分野であり,研究を行うための基礎学問も多岐にわたり,すべてに精通することは難しい.
そこで本書は,計算社会科学を俯瞰的に捉え,主に技術的な側面から「計算社会科学とは何か」を紹介すべく企画された.
執筆者には第一線の研究者を幅広く迎え,最新の情報や具体的な研究内容を交えつつ解説を行っている.
この分野の教科書としてだけでなく,広く社会一般の読者に計算社会科学がどのような研究分野なのかイメージを持ってもらうことも本書の目的の一つである.
本書は幅広い読者による色々な読み方が可能であるが,計算社会科学への興味を掻き立て,学際領域ならではの研究の楽しさを味わい,またその理解を深める一助になれば幸いである.
社会調査法は、多くの社会学部/社会学科においては必修であり、ほとんどの社会学部/社会学科で設けられている科目である。一方この科目は、社会調査士の資格認定にあたって必要な6科目の内の2科目(A科目+B科目)にも認定されており、社会学系の学部生のほとんどが履修する科目であるにもかかわらず、いまだにスタンダードな教科書がない状況のため各大学で教えられている中身には大きなバラツキがあった。そこで本書では、社会調査協会の科目認定委員として同協会で科目認定業務を10年以上担当してきた著者が、A・B科目として習得すべき必須内容を網羅的にわかりやすく解説する決定版テキスト。
2011年3月11日の東日本大震災により起こった東京電力福島第一原子力発電所事故は、福島の人々の生活や心身に深刻な爪痕を残した。
本書は、「原発事故後の放射線被ばくの影響」「原発事故後の心の健康問題」「甲状腺検査と廃炉汚染水対策」の3章構成で、原発事故が与えた市民への影響や、市民の抱えてきた不安を明らかにする。
著者が行ってきた10名の専門家への対談・インタビュー取材を掲載。そのほか、原発事故後の状況や、その影響に関する科学的な基礎知識についても解説する。
小川(西秋) 葉子 編
是永 論 編
太田 邦史 編
定価:2,420円(本体2,200円+税10%)
四六・244頁
ISBN:978-4-621-30565-2
イギリスを代表する社会学者ジョン・アーリが現代社会の解明に挑んだ新たな分析概念の「モビリティーズ」。初学者にもわかりやすい形でモビリティーズ研究の事例を加えながら今後の発展を解説する。
少子高齢化、未婚化・晩婚化、離婚の増加と再婚夫婦の増加など、家族をめぐる状況は大きく変化している。一方で、LGBTに代表される多様な性のあり方への理解が広がり、あるべき家族像を追求することよりも、個人の尊重、多様性の尊重が重要になってきている。
このように家族や人々の暮らし方が大きく変化し、家族の形態や関係性が多様になっても、私たちにとって家族が生活や人生の基本的な拠り所のひとつであり続けているからこそ、私たちは、家族との関係に期待を抱いたり、逆に憎しみを抱いたり、また、家族でいるがために苦しんだりもするのであろう。
本書は、現在の家族の状況にさまざまな角度から光を当て、家族の現状と生活の実態を客観的に把握したうえで、課題を解決する柔軟な思考と実践のためのヒントを提供している。