シリーズ紹介
出生前に胎児に疾患があると診断され、出産後の治療では間に合わない場合、子宮内で治療を行う。このドキュメンタリーは、ロンドン・セントジョージ病院で行われた胎児診療・胎児治療の9例を紹介。胎児に疾患があると認められた時、医師は両親にどのように伝え、治療法を判断し提案するのか。不安や悲しみに暮れる母親にどう寄り添うのか。妊娠中から産後にかけて医師たちと両親へ取材し、妊婦健診、手術の様子、医師の両親とのかかわり方などを伝えた映像記録から、胎児治療に従事する医師たちの奮闘の日々を送る。
内容紹介
ロージー 両親ともに軟骨無形成症で、授かった子も妊婦健診で両親と同じ症状と診断された。軟骨無形成症の母の骨盤では自然分娩はリスクが大きいため、帝王切開で出産する。
ベッキー 妊娠19週で胎児の肺に腫瘍があるとわかった。胎児の成長が阻害される危険があるため、胎内へ針を刺し、腫瘍に栄養を送る血管を組織内レーザー治療で焼いて塞ぐ手術を行う。
アン・マリー 一卵性の三つ子を妊娠したがひとりは亡くなっている。16週で双子のひとりに発育不全がみられ、28週でその子の心拍が確認できなくなってしまった。