SJF 関節ファシリテーション 第2版
著者名 | 宇都宮 初夫 編 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2014年09月 |
判型 | B5 257×182 |
ページ数 | 418ページ |
ISBN | 978-4-621-08845-6 |
Cコード | 3047 |
NDCコード | 494 |
ジャンル | 医学・薬学 > その他医療系 看護・介護・リハビリ > リハビリテーション医学 |
内容紹介
関節ファシリテーション(SJF)は、関節運動学と関節潤滑機構に基づく技術を取り入れた関節機能障害のための新しい治療技術。本書では、この新しい治療技術を600点以上の図・写真を用いて、理論から実践まで丁寧に解説。関節の動きを量的・質的に改善する、運動療法技術、身体全体にわたるSJF検査・治療技術の詳細を体系的に紹介する。また、写真だけでなく3次元CT画像も掲載することによって、より感覚的に理解しやすいよう工夫されている。理学療法士、作業療法士のためのSJF実践マニュアルとして最適。今回の改訂では、5年間に進化した技術を追加するとともに、2色刷りとなりさらに見やすく、使いやすくした。
目次
第1章 概説
① 関節ファシリテーションの名称について
② 運動科学とSJF
2.1 関節内運動学 arthrokinematics
2.2 運動科学に関節運動力学の導入
③ 治療的運動とSJF
3.1 現在の治療的運動の問題点
3.2 「神経筋再教育」から「運動再教育」へ
④ Joint dysfunctionとSJF
⑤ 症候別理学療法とSJF
第2章 運動科学とSJF
① 関節について
1.1 関節の定義
1.2 関節の運動様式による分類
② kinesiologyに関する英語の邦訳語について
③ 運動科学における関節内運動学
3.1 関節内運動 intra-articular movement
④ 関節内運動学を利用したSJFの技術
4.1 関節の遊びを利用した技術
4.2 構成運動を利用した技術(治療技術)
⑤ 骨運動と関節内運動の関係
5.1 四肢関節における骨運動と関節内運動
5.2 脊柱における骨運動と関節内運動
⑥ 運動科学における関節内運動力学の位置づけ
6.1 生物摩擦学について
6.2 関節潤滑機構
⑦ 運動科学の歴史と治療的運動技術
第3章 部位別検査治療技術
① 関節の構造
② 触診
③ 角運動学
④ SJF検査技術
⑤ SJF治療技術
⑥ 現在SJFが使用している治療技術の種類と目的
6.1 関節機能に対して効果が現れるSJF技術
6.2 筋機能に対して効果が現れるSJF技術
I.上肢:肩複合体
① 関節の構造
1.1 肩甲窩上腕関節 glenohumeral joint
1.2 胸鎖関節 sternoclavicular joint
1.3 肩鎖関節 acromioclavicular joint
② 触診
2.1 鎖骨部
2.2 上腕骨部
2.3 肩甲骨部
③ 角運動学
3.1 肩甲窩上腕関節 glenohumeral joint
3.2 胸鎖関節 sternoclavicular joint
3.3 肩鎖関節 acromioclavicular joint
④ SJF検査技術(遊び運動)
4.1 肩甲窩上腕関節
4.2 胸鎖関節
4.3 肩鎖関節
⑤ SJF治療技術(構成運動)
5.1 肩甲窩上腕関節
5.2 胸鎖関節
5.3 肩鎖関節
II.上肢:肘部
① 関節の構造
1.1 腕尺関節 ulnohumeral joint
1.2 腕橈関節 radiohumeral joint
1.3 近位橈尺関節 superior radioulnar joint
② 触診
2.1 触診手順
③ 角運動学
3.1 腕尺関節
3.2 腕橈関節
3.3 近位橈尺関節
④ SJF検査技術(遊び運動)
4.1 腕尺関節
4.2 腕橈関節
4.3 近位橈尺関節
⑤ SJF治療技術(構成運動)
5.1 上部前腕複合体
III.上肢:手部
① 関節の構造
1.1 下橈尺関節 distal radioulnar joint
1.2 橈骨手根関節 radiocarpal joint
1.3 手根骨
1.4 手根中手関節 carpometacarpal joint
1.5 中手指節関節 metacarpophalangeal joint
1.6 手の指節間関節 interphalangeal joint
② 触診
③ 角運動学
3.1 下橈尺関節
3.2 手部:背屈
3.3 手部:掌屈
3.4 手部:撓屈
3.5 手部:尺屈
3.6 手根中手関節
3.7 中手指節関節
3.8 指節間関節
④ SJF検査技術(遊び運動)
4.1 下橈尺関節 distal radioulnar joint
4.2 橈骨手根関節 radiocarpal joint
4.3 手根間関節 intercalpar joint
4.4 母指の手根中手関節 trapezium metacalpal joint
4.5 第4・5手根中手関節 4th, 5th carpometacarpal joint
4.6 中手指節関節 metacarpo phalangeal joint
4.7 指節間関節 interphalangeal joint
⑤ SJF治療技術(構成運動)
5.1 下橈尺関節 distal radioulnar joint
5.2 橈骨手根関節 radiocarpal joint
5.3 手根間関節 intercalpar joint
5.4 母指の手根中手関節 trapezium metacarpal joint
5.5 第5手根中手関節 5th carpometacarpal joint
5.6 中手指節関節 metacarpo phalangeal joint
5.7 指節間関節 interphalangeal joint
IV.下肢:股関節
① 関節の構造
1.1 関節包
1.2 大腿骨頭靱帯
1.3 腸骨大腿靱帯(横走線維束・縦走線維束)
1.4 恥骨大腿靱帯
1.5 坐骨大腿靱帯
② 触診
③ 角運動学
3.1 屈曲‐伸展
3.2 外転‐内転
3.3 外旋‐内旋
④ SJF検査技術(遊び運動)
4.1 傾斜法 tilting
4.2 引き離し法 distracting
⑤ SJF治療技術(構成運動)
5.1 関節機能に対して
5.2 筋機能に対して
5.3 SJFを用いた個別筋力増強運動 individual muscle strengthening exercise with SJF
V.下肢:膝部
① 関節の構造
1.1 脛骨大腿関節 tibiofemoral joint
1.2 近位脛腓関節 proximal tibiofibular joint
② 触診
2.1 腹側からの触診手順および確認
2.2 腹内側からの触診手順
2.3 腹外側からの触診手順
③ 角運動学
3.1 脛骨大腿関節 tibiofemoral joint
3.2 近位脛腓関節 proximal tibiofibular joint
④ SJF検査技術(遊び運動)
4.1 脛骨大腿関節 tibiofemoral joint
4.2 近位脛腓関節 proximal tibiofibular joint
⑤ SJF治療技術(構成運動)
5.1 脛骨大腿関節 tibiofemoral joint
VI.下肢:足部
① 関節の構造
1.1 遠位脛腓関節 distal tibiofibular joint
1.2 距腿関節 talocrural(ankle)joint
1.3 距骨下関節(距踵関節) talocalcaneal joint
1.4 距踵舟関節 talocalcaneonavicular joint
1.5 踵立方関節 calcaneocuboid joint
1.6 楔舟関節 cuneonavicular joint
1.7 楔間関節 intercuneiform joint
1.8 楔立方関節 cuneocuboid joint
1.9 足根中足関節 tarsometatarsal joint
1.10 中足間関節 intermetatarsal joint
1.11 中足指節関節 metatarsophalangeal joint
1.12 足の指節間関節 interphalangeal joint of foot
② 触診
2.1 内側面
2.2 外側面
2.3 背面
2.4 後面
③ 運動科学
3.1 背屈‐底屈運動
3.2 回内‐回外運動
3.3 内旋‐外旋運動
3.4 内転‐外転運動
3.5 内がえし‐外がえし
3.6 足指の屈曲‐伸展運動
④ SJF検査技術
4.1 遠位脛腓関節
4.2 距腿関節
4.3 距骨下関節
4.4 距踵舟関節
4.5 踵立方関節
4.6 楔舟関節
4.7 楔間関節
4.8 楔立方関節
4.9 足根中足関節
4.10 中足間関節
4.11 中足指節関節
4.12 足の指節間関節
⑤ SJF治療技術
5.1 背屈‐底屈
5.2 回内‐回外
5.3 内旋‐外旋
5.4 足指の屈曲‐伸展
VII.脊椎:頸部
① 関節の構造
1.1 概観
1.2 環椎後頭関節(C0/1) atlantooccipital joints
1.3 環軸関節(C1/2) atlantoaxial joints
1.4 頸椎椎間関節(C2/3〜C7/T1) cervical intervertebral joints
② 触診
2.1 背面
2.2 環椎(第1頸椎)
2.3 第2頸椎(軸椎)
2.4 第3頸椎から第7頸椎
③ 角運動学
3.1 頸部としての可動域
3.2 環椎後頭関節(C0/1) atlantooccipital joints
3.3 環軸関節(C1/2) atlantoaxial joints
3.4 頸椎椎間関節(C2/3 〜C7/T1) cervical intervertebral joints
④ SJF治療技術
4.1 環椎後頭関節 atlantooccipital joints
4.2 環軸関節 atlantoaxial joints
4.3 頸椎椎間関節(C2/3 〜C7/T1) cervical intervertebral joints
VIII.脊椎:胸部
① 関節の構造
② 触診
2.1 後面
2.2 横断面:頭側より
2.3 前面
2.4 第2および第3胸肋関節における動的触診
③ 角運動学
3.1 胸椎椎間関節 thoracic intervertebral joints
3.2 肋横突関節 costotransverse joints
3.3 胸肋関節(第2〜第7胸肋関節) sternocostal joints
3.4 肋軟骨関節(第6〜第9肋骨) costochondral joints
3.5 肩複合体の運動に伴う胸肋関節の選択的な下方滑り
3.6 呼吸運動における肋骨の骨運動と関節内運動
④ 胸椎椎間関節検査
⑤ SJF治療技術
5.1 胸椎椎間関節 thoracic intervertebral joints
5.2 肋椎関節(肋横突関節,肋骨頭関節) costovertebral joints(costotransverse joints,
joints of head of rib
5.3 胸肋関節 sternocostal joints
IX.脊椎:腰部・骨盤部
① 関節の構造
1.1 腰椎および腰椎椎間関 lumbar zygapophysial joint or lumbar facet joint
1.2 第5腰椎および仙骨と腰仙関節 L5/S1 and lumbosacral joint
1.3 骨盤帯および仙腸関節 sacroiliac joint and pelric girdle S1
② 触診
③ 角運動学
3.1 腰椎椎間関節 lumbar zygapophysial joint or lumbar facet joint
3.2 腰仙関節 lumbosacral joint
3.3 仙腸関節 sacroiliac joint
④ 腰部・骨盤帯の検査技術
4.1 腰椎
4.2 腰仙関節
4.3 仙腸関節
⑤ SJF治療技術
5.1 腰椎椎間関節
5.2 腰仙関節
5.3 仙腸関節
第4章 治療的運動とSJF
① 治療的運動の定義
② 治療的運動の目的
③ 治療的運動の歴史
3.1 伝統的な治療的運動 traditional therapeutic exercise
3.2 神経生理学的アプローチ neurophysiological approach(NPA)
3.3 関節運動学的アプローチ arthrokinematic approach(AKA)
3.4 筋生物学的アプローチ muscle biological approach(MBA)
3.5 神経生物学的アプローチ neurobiological approach(NBA)
3.6 関節生物学的アプローチ arthrobiological approach(ABA)
3.7 治療的運動各種技術の歴史的発達
④ 治療的運動におけるSJFの位置づけ
⑤ 治療的運動におけるSJF技術の変遷
5.1 痛みの原因治療
5.2 関節機能の改善
5.3 筋機能の改善
第5章 Joint dysfunctionとSJF
① Joint dysfunctionの定義と名称の変更
② 関節内運動を用いた治療によって反応した症候
③ 治療技術の改良によって反応した症候
3.1 関節モビリゼーションの問題点
3.2 脊柱の関節治療に反応する症候
④ IMDの症候
⑤ IMDの本態と発生原因
⑥ 関連症候の出現する部位
⑦ IMDの発生頻度
⑧ 腰仙関節検査
8.1 痛み,しびれの部位
8.2 体幹の屈曲
8.3 体幹の伸展
8.4 体幹の側屈
8.5 SLRテスト
8.6 fabereテスト,fadireテスト
8.7 BHD
8.8 rotation on hook lying
8.9 圧痛
⑨ 治療的検査法
⑩ 器官異常による機能障害とIMDからの症候との関係
10.1 脳の異常による機能障害とIMDによる症候との関係
10.2 脊髄の異常による機能障害とIMDによる症候との関係
10.3 末梢神経の異常による機能障害とIMDによる症候との関係
10.4 筋の異常による機能障害とIMDによる症候との関係
10.5 骨・関節の異常による機能障害とIMDによる症候との関係
10.6 肺の異常による機能障害とIMDによる症候との関係
10.7 心臓の異常による機能障害とIMDによる症候との関係
⑪ 各種疾患とSJF治療の実際
11.1 脳卒中患者でみられる片麻痺,合併する肩関節亜脱臼,視床痛,失行・失認,嚥下困難
11.2 頸髄損傷に伴う上肢のしびれ,手指の運動痛,手部の腫れ
11.3 上肢および下肢の切断にみられる断端痛,幻肢痛
11.4 脊椎椎間板ヘルニアにみられる上下肢の痛み,しびれ,筋力低下
11.5 脊柱管狭窄症にみられる上下肢のしびれ,運動痛
11.6 五十肩にみられる肩痛および拘縮
11.7 変形性膝関節症にみられる膝痛およびROM制限
11.8 リウマチ性関節炎(RA)にみられる上肢下肢の運動痛および安静時痛
11.9 ばね指
11.10 手背部のガングリオン
11.11 腱鞘炎にみられる手指の運動痛
11.12 生理痛
11.13 ぎっくり腰
11.14 シンスプリント,こむら返り
11.15 下腿ギプス固定後の下垂足
11.16 骨折後の関節拘縮
11.17 原因不明のめまい,耳鳴り
11.18 顎関節症
11.19 偏頭痛
11.20 肋間神経痛
11.21 むちうち症に伴う頸部の運動痛,頭痛,めまい,吐き気などの不定愁訴
11.22 坐骨神経痛
11.23 変形性股関節症
11.24 自律神経失調症
11.25 偏平足にみられる足部痛
11.26 捻挫,打撲痛
11.27 肩こり
11.28 胸郭出口症候群
11.29 筋筋膜性腰痛症
11.30 野球肩,テニス肘
11.31 肺癌に伴う背部痛
第6章 症候別理学療法とSJF
① 痛み
1.1 概要
1.2 痛みの原因
1.3 痛みの検査
1.4 痛みの原因治療
② ROM障害
2.1 概要
2.2 ROM制限の原因
2.3 治療的検査法
2.4 治療
③ 筋力低下
3.1 概要
3.2 筋力低下の原因
3.3 治療的検査法
3.4 治療
④ 筋持久性低下(疲労)
4.1 概要
4.2 原因
4.3 治療的検査法
4.4 治療
⑤ 協調性障害(非協調性)
5.1 概要
5.2 原因
5.3 治療的検査法
5.4 治療
⑥ 呼吸障害
6.1 概要
6.2 原因
6.3 治療的検査法
6.4 SJF技術を用いた治療
6.5 臨床応用
出版社からのメッセージ
本書は『SJF 関節ファシリテーション』(2012年1月刊)の改訂版です。
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