内容紹介
微視的世界での基本的な運動法則から巨視的世界における法則を導くのが本書の主題。これは19世紀後半のMaxwellやBortzmannの研究が端緒を開いた統計力学において最も重要とされる分野の1つである。第2巻では格子気体と呼ばれるランダムウォークの集団が呈する巨視的な描像を考察する。本書で用いられる手法は普遍的な側面を持ち、様々な自然現象および社会現象を数学的に解析する際に有用であることが期待される。
目次
第1章 流体力学極限について
第2章 モデルと結果(主定理I)
第3章 局所平衡と局所エルゴード性
第4章 勾配系
第5章 中心極限定理の分散
第6章 非勾配系
第7章 揺動の問題と拡散係数
第8章 大偏差原理
第9章 相対エントロピー法による証明
第10章 非対称単純排他過程
第11章 関連した結果
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