内容紹介
いまクローズアップされている地球環境問題の根元には、さまざまな物質の織りなす化学の世界がある。本書は高校レベルの化学知識から出発し、基礎を復習しながらたくさんの図表や写真を使い、環境をつくリ上げている物質たちの顔つきと変身を描き出す。地球環境を大気・陸地・陸水・海に分け、それぞれの化学的特性と互いの間で進む物質のやりとりを浮き彫りにしているところも類書にない大きな特徴だといえる。地球のすがたをしっかりつかみ、根拠のない怯えは捨てるうえで有益な書。
目次
第1章 地球の姿
1.1 環境化学=地球と人間活動のサイエンス
1.2 地球ができたころ
1.3 地球の誕生と進化
1.4 人間は生物地球化学サイクルを変える?
1.5 本書の構成
第2章 環境化学の道具箱
2.1 この章について
2.2 元素の序列
2.3 化学結合
2.4 化学反応式
2.5 物質の量:モル
2.6 濃度と活量
2.7 有機分子
2.8 放射性元素
2.9 次章以降の道具箱
第3章 大気の化学
3.1 はじめに
3.2 大気の成り立ち
3.3 定常状態と平衡状態
3.4 自然の営みが生む大気成分
3.5 微量気体の化学反応
3.6 都市の大気汚染
3.7 大気汚染と健康
3.8 大気汚染の害
3.9 汚染物質の退場ルート
3.10 成層圏の化学
第4章 陸地の化学
4.1 陸地という場
4.2 ケイ酸塩鉱物
4.3 風化
4.4 化学風化のしくみ
4.5 粘土鉱物
4.6 土壌の生成
4.7 土壌と粘土鉱物ができる道筋
4.8 イオン交換と土壌のpH
4.9 土壌の構造と分類
4.10 土壌の汚染
第5章 陸水の化学
5.1 はじめに
5.2 元素の溶けやすさ
5.3 陸水のイオン組成を決めるもの
5.4 アルミニウムの溶解性と酸性
5.5 水の成分と生物活動
5.6 重金属汚染
5.7 地下水の汚染
第6章 海の化学
6.1 はじめに
6.2 河口で起こる現象
6.3 海水の特徴
6.4 主要イオンの循環
6.5 海水の微量成分
6.6 海の生物を育てる鉄
6.7 海の化学と人間活動
第7章 変わりゆく地球
7.1 地球をまるごと考える
7.2 炭素の循環
7.3 硫黄の循環
7.4 残留性有機汚染物質(POPs)
出版社からのメッセージ
本書は、2005年10月にシュプリンガー・ジャパン株式会社より出版された同名書籍を再出版したものです。
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