内容紹介
世界中で定評のあるオールカラーの生物学教科書、待望の改訂版。国際生物学オリンピック(IBO)推薦テキストでもある。特色ある図が随所に盛り込まれ、よりよく理解する手助けになっている。日本ではあまり重視されていない形態学や分類学についても詳しく述べられており、それらが最先端の分子生物学や生理学とうまく結びついている。また、現在、地球規模で問題となっている環境科学や生態学、行動学といった分野も網羅し、生物学の一貫した考え方として「進化」の視点を柱に据えた点から記述してある。さらに最近のゲノム科学はもちろん、システム生物学の考え方も導入している。各章には、進化との関連、科学的探究のプロセス、科学や技術の社会とのつながりを考えるコラムが充実している。生物学の各分野が、科学研究のみならず、日常生活と深く結びついた学問として、いかに技術や社会と密接に関わっているかを広く見ようとしている。
目次
1 イントロダクション:生命研究のテーマ
1 生命の化学
2 生命の化学的基礎
3 水と生命
4 炭素と生命の分子レベルの多様性
5 大きな生体分子の構造と機能
2 細胞
6 細胞の旅
7 膜の構造と機能
8 代謝(導入編)
9 細胞呼吸と発酵
10 光合成
11 細胞の情報連絡
12 細胞周期
3 遺伝学
13 減数分裂と有性生活環
14 メンデルと遺伝子の概念
15 染色体の挙動と遺伝
16 遺伝の分子機構
17 遺伝子からタンパク質へ
18 遺伝子発現制御
19 ウイルス
20 バイオテクノロジー
21 ゲノムと進化
4 進化のメカニズム
22 変化を伴う継承:ダーウィンの生命観
23 集団の進化
24 種の起源
25 地球上の生命の歴史
5 生物多様性の進化的歴史
26 系統と生命の樹
27 細菌と古細菌
28 原生生物
29 植物の多様性I:いかにして植物は陸上に進出したか
30 植物の多様性II:種子植物の進化
31 菌類
32 動物の多様性
33 無脊椎動物
34 脊椎動物の起源と進化
6 植物の形態と機能
35 植物の構造,成長,分化
36 維管束植物の栄養吸収と輸送
37 土壌と植物の栄養
38 被子植物の生殖とバイオテクノロジー
39 内外のシグナルに対する植物の応答
7 動物の形態と機能
40 動物の形態と機能の基本的原理
41 動物の栄養
42 循環とガス交換
43 免疫系
44 浸透圧調節と排出
45 ホルモンと内分泌系
46 動物の生殖
47 動物の発生
48 神経,シナプス,シグナル
49 神経系
50 感覚と運動のメカニズム
51 動物の行動
8 生態学
52 生態学の入門と生物圏へ
53 個体群生態学
54 群集生態学
55 生態系と復元生態学
56 保全生物学と地球規模の変化
出版社からのメッセージ
本書は改訂版『キャンベル生物学 原書11版』(2018年03月刊)を刊行しています。
本書は『キャンベル生物学』(2007年3月刊)の改訂版です。
関連商品
▼ 補足資料
▼ 関連記事
- 【丸善創業150周年】出版物で辿る丸善の歴史(最終回)~新たな取り組みの時代~2019.12.03